轟天号(フジミ1/700)「真琴バージョン」解説
マンダぁ〜やらはらあんがぁ〜 マンダぁ〜やらはらあんがぁ〜(ムー帝国のマンダの踊りに掛かる曲だよ。)映画「海底軍艦」より轟天号(フジミ1/700)、ディスプレイモデルだけどギミックで遊びながら飾れるようにした完成品です。1枚目の写真は劇中の場面よりラストのムー帝国の残党潜水艦を、海面より浮上して冷戦砲で攻撃している場面を再現した、ジオラマ風ディスプレイです。因にこの場面、ムー帝国の潜水艦共々それが浮いている周りの海面の海水ごと凍ります。ところが海中でマンダと闘った時、マンダにこの冷戦砲を浴びせますが、なんとマンダだけ凍りマンダの周りの海水は凍りません。本当なら発射した轟天号のドリルの先から海水が凍っていくんじゃ…。話は変わりまして製作過程ですが、サフ後にほぼ全てエアブラシ塗装、トップコートでコーティングしています。場面的には破壊されたドックでガレキの下敷きになってドリルで脱出し、マンダと交戦、その後地中に潜りムー帝国の動力炉まで地中潜行などの活躍をした後なので外装はかなり傷んでいるはずなのですが、ウェザリングはあまり行なってません。シャドー吹きにスミ流しくらいです。ほぼ素組ではありますが、一ケ所だけ気に入らないところが…。それはドリルの表情が三角錐に細い帯が巻き付いたような感じで、なんとなく素っ気無かったので処置として一度パテで埋めて円錐を出し、その後凹に当る部分を丸ノミで抉ったようなラインに修正しました。さらにドリル先のハンマーの先端の冷戦砲発射口を開口、綿の先に透明プラ棒の伸ばしランナーで作った差し込み極細棒を付けた「瞬間冷凍光線わた」を差し込めるようにしています。垂直噴射の煙りは「ふわり軽〜い紙粘土」製で、それぞれの芯にピアノ線を通しています。次にこのモデルの問題点とされている翼などの可動式引き込み部です。軸との接合が脆弱なためすぐにゆるゆるになってしまう可能性が高い事から、初めより接着して固定式で作成される方が多いのですけれど、敢えて全て可動式にしております。それぞれのパーツは軸受け部分に切り欠きがあり、塗装工程を意識しての事か、外部より差込んで後から付けられるような構造になっています。つまり緩くなったら引っ張って外して、軸受け部に瞬着を塗り、完全乾燥してから付け直してやれば緩み解消。但し完全に乾く前に付けてしまうと動かなくなります。その可動ギミックにより、艦橋部と丸ノコを引っ込めた飛行モードと、翼類を引っ込めた地中潜行モードの三段変化です。LDに入っていた予告編には「驚異の五段変化!」と画面に出てきますが、「五段」ってどーゆーことだ?なんていろいろ試しているとすぐゆるゆるになりそうなので、三段にしておいて下さい。艦橋部は接着していないので通常の出してるモードと、引っ込めたところにする蓋パーツの差替えす。時にこの轟天号のプラモデルは他にオオタキの1/800と云うのもあり、以前作成した際ちょっとずんぐりした体型だったので「神宮寺大佐バージョン」と名付けましたが、このフジミのはとてもスマートなので神宮寺大佐の娘の真琴になぞらえ、「真琴バージョン」と命名させて頂きます。余談になりますがこの神宮寺真琴を演じている女優さん「藤山陽子」さんは出演作品こそそこそこの数なれど、さほど名を残す程売れた訳でもないようで、拙者が思うにこの方40年早かったんじゃなかろうかと斯様に思う次第でございます。品の良い素晴らしい美人なのに、バラエティ番組などでお笑い芸人にいじられたらすごくチャーミングなのではなかろうかと云う素養が見て取れます。当時では品の良い美人に徹していなければならなかったでしょうから、なんとなく完璧すぎて人気はイマイチだったのかも知れませんが、物語の後半から纏うノースリーブの黄色のワンピース姿は、品の良いセクシーさとでも云うのか、たまらんもんがあります。思わず轟天号を黄色で塗ってやろうかと思いました。この轟天号、日本男児の必須メカアイテムとして端午の節供には欠かせないのではないでしょうか。拙者すでに幼稚園の頃、鯉のぼりのお絵書きをした際、お父さん鯉、お母さん鯉、子どもの鯉の下に轟天号を描いておりました。

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