メガロード01:塗装&製作ガイド

まずこちらはマクロスクロニクル14号に掲載されていたものです。展示見本もだいたいコレに倣って塗装しましたが、ちょっと淋しいので下段のカラーリングを一部取り混ぜて仕上げました。通常のキャストモデルの下地処理を行った後、まず車用缶スプレーのシルバーで一気に下地を塗ります。後は適当なグレーを全体に薄く塗り、調子を見ながらブルーや紫を薄く重ね吹きして、下地のシルバーを活かすようにすると金属感を出せます。ウェーブのSDF-1を持っている方は、そちらと合わせるようなカラーリングでコーディネイトした方が並べて飾る時に映えるでしょう。中の都市部はジャンクパーツ等でもっと作り込んで、塗装も色々な色を使った方が楽しいでしょう。凹モールドにはエナメルを流しますが、黒よりも、紺にシルバーを混ぜて紺メタにしたモノか、ブルーとガンメタを混ぜたぐらいの色の方が良い感じになります。パネル面は5色くらいを使い分けて1枚1枚塗り分けるととてもリアルで良いのですが、かなりの根気を要するでしょう。
こちらはインストにも載せました海外のファンサイト「http://www.new-un-spacy.com/m3-index.htm」に掲載されていた画像で、違う塗装のバリエーションです。しかしこのサイト、2010年2月22日現在では表示されません。とんでもない情報量の素晴しいサイトだったのですが果たして復活してくれるのか。あぁ、画像全部ダウンロードしておけばよかった。
透明プラ版の窓部は、エアブラシでクリヤーブルーを吹きますが、薄めに吹くようにした方がよいでしょう。なんとなくハッキリ見えないので、つい濃い目に吹いてしまいがちですが、中が見え難くなる上に垂れて汚れたりで私も失敗しました。微かに色が着いている程度でも、組立ててみると丁度良い具合になりますので加減に気を付けたい所です。
左右のドーム部は裏から本体色を塗り、表からは紫外線コートを吹いておきましょう。クリヤーキャストは紫外線を浴び続けると黄ばんできます。上面のブリッジ前の小さなドームはオレンジ色(5段目画像参照)になります。
側面後方からの図ですが、細部をよく見ると上の画像と異なる部分が多いようです。全体のディティールアップとして、ツノというかトゲトゲしたものをあちこちに付けるとらしさがアップするでしょう。キットでは本体と一体で抜く為に太めに作っている船首サイドの腕の先端上下のツンツンなども、削り落としてより細くシャープなモノと替えてやると雰囲気がよくなるでしょう。その他の面もジャンクパーツや細切りプラ板等を貼り込んでやるだけでぐっと巨大感がアップするでしょう。
アームドと本体を繋ぐ腕に当る部分の内部が緑色で塗られて植物園のようになっているので、ここを植物プラントだろうと仮定して製作しました。キットでは一体成型になっていますが、ジオラマ用の草パウダーや緑スポンジで作り込めば、よりリアルになります。
この図面と、本製品では正面から見た時の左右幅が異なります。しかしこの図と下段2つの画像とも幅が異なります。当初版権申請時にはこの図に合わせた幅、つまり植物プラント部の腕に当る部分を長く作ったのですが、そうすると最上段の図のアングルで見た時にこうはならなくなり、全体的にバランスが悪くなって間延びした感じになってしまうので、下段の図に合わせて腕部を短く修正して作成しました。
こちらもマクロスクロニクル14号に掲載されているもので、一番上の画像と細部の塗装が異なりますが、見本はこれを参照して塗装しています。ただ立体化した際に、赤や黄色はあからさまに鮮やかに入っていると巨大感やリアルさがやや落ちるので、黄色は金属っぽいゴールドで、赤はオミットしています。
こちらは劇中シーンから。画質の関係もありますが、本体色暗めの色に見えます。かなり細かく色々な色が入っています。小さく色を塗り込む場合は、本体をこのくらい暗めにした方がコントラストがハッキリしていいかもしれません。筆塗りでこのくらい細かく塗り分けると楽しいでしょう。時間があったらやりたい!作例では内部の緑色を目立たせるために植物プラント部の窓は着色していませんが、この画像のようにスモークド感のあるグリーンで塗ってやるとまたリアルに仕上がるかも知れません。
上段の正面からの設定画です。船首部分のディティールが書込まれているので可能な限り再現しましたが、船体フレームは強度の関係上やや太めに製作しています。この設定画を参考に細く削り込めばもっとカッコ良くなるかも知れません。しかしこの図においてもアームド部やエンジン部のバランスが、上段の側面図と異なるので、キットでは各図の中間値を狙いながら全体のバランスを整えて作っています。
上段2種類の正面図でもブリッジの細部が異なっています。さらにその上の側面図でもまた異なっています。キットでは作りやすさの面からアンテナも一体で作っていますが、これらはより薄く作り直してあげればさらに見映え良くなります。つんつん突き出ているツノのようなトンガリはキットでは省略していますが、各図を見てもらえれば解る通り全て異なっています。この図がブリッジ部のアップなだけに一番正解なのでしょうが、サイズの関係上あくまで雰囲気重視でそれらしく作り込んであげる方がバランス良くなるかもしれません。火で炙ったランナーを押付けて、冷めて固まる前にグニューっと引っ張ってやるといい感じになりますが、一度外して接着し直してやらないと、意外にちょっと触っただけでポロリと取れてしまうので塗装前に行いましょう。今回の作例では後からやってことごとく外れて失敗していしまったので付けていません。次回夏のワンフェスの際には、提出用見本とは別に完全版作例見本を作りたいと思っております。(間に合えばだけどまた時間が足りなくなっちゃうだろうな)
inserted by FC2 system