ウルトラホーク3号/発進解説
ウルトラホーク1号のプラモはタスクフォースやハセガワから決定版的なモノが出ていて入手しやすいのですが、3号となるとレアで高価なガレージキットぐらいしかまともな出来のモデルがありません。しかも普通には入手しづらいです。1号の方が人気が在るのでしょうが、私は3号派です。三角ビートルに始まりマットアロー2号へと続く丸っこカワイイ系メカの系譜。現在比較的手に入りやすいプラモではこのバンダイのちびっこサイズの3号くらいしかありません。しかしこれ、下面にどデカイゼンマイボックスが飛び出ています。さらにこの再版モノはコスト削減のためかゼンマイまでオミットされていて、わざわざこのボックスが出てるのにコロ走行にされてしまっています。今回使用したものは「○○だらけ」で300円で入手したもので すが(箱には700円の定価が表示されてます!)、ゼンマイボックスをカット、プラバンとパテでふさいで継ぎ目も修正、さらに下面のディティールが違っているけどどうしょうもないので、ごまかす為にミサイルポッドを自作。3号にはこれが在った方が様になります。翼と同体側面の黒い帯は塗装、他はデカールです。この帯、紺色や青などのモノを良く見かけますが、キットに付属していたデカールは黒でした。私が持ってる資料の写真のプロップも黒に見えます。ビデオを画面で見ても黒に見えます。 とにかく黒で作成しました。「UH-3」の文字はデカールですが、翼面上側の分しかなかったので、下面はデカールをスキャニングしてカラーレーザープリンターで プリントしたものを使用しています。先端のとんがり棒(アンテナ?)は元々省略されていたのですが、伸ばしランナーで自作。10回くらい挑戦して偶然いいカタチに伸ばせたモノを使い、偶然うまくくっついたので二度と作れないでしょう。水平尾翼 (垂直尾翼の上端についているやつ)はほとんどの写真がまん中から両端に向けて下がってるのですが、格納庫で発進しようとしてる時の3号は水平になっています。複数のプロップを場面ごとに使い分けて撮影していたので、プロップによって細部が異なったりしていたようです。多分高速飛行中は下がり、離発着時には水平に角度が変わるのでしょう。この作品ではキットのまま水平にしております。次にベースの滝は木片で土台芯を組みビス締で固定、石膏粘土で造型してます。樹木は天然のヘチマを使用。ウルトラホーク3号よりずっとデカくなってしまいましたが、これでもアレンジしてやや小さく作成しています。ホンモノを画面で見ると日本にこんな所あるかいなと云うような、グランドキャニオンに出てくるような物凄い切りたった岩山の中の滝から発進しています。滝の水量に関してですが、画面ではちょろちょろと流れ落ちています。この流量の少ない滝を通り抜ける時でさえ、ウルトラホーク3号がぐらりと物凄く揺れます。 たぶんこのジオラマの規模だと滝を通り抜ける時に叩き落とされて発進と同時に墜落するでしょう。しかし何の為に滝の後ろから発進するのか?それは秘密基地であるが故、格納庫の扉を滝で隠しているのです。ですから劇中の滝の流量ではすけすけで秘密の格納庫が丸見えになるはずです。このナイアガラの滝のような流量でありながら安全に発進するには、滝の流れを受け流す屋根のような上開きの扉があって、その下をウルトラホーク3号がくぐり抜けるという仕組みが必要ではないでしょうか。しかしそれだと3号があんまり水をかぶらなくて面白くないので、絵的に豪快になるよう、 滝をぶち抜いて発進する姿を作成しました。3号が水を切りながら飛び立つ様を表現 したつもりでございます。3号から水が後方へ滴り引いております。サイズの比較に2リットルのペットボトルと並べてみました。ベース底面が25cm×22cm、高さは約38cm。ウルトラホーク3号を含めた奥行きが約27cmです。3号とベースは脱着式です。ピカピカネオンを巻き付けるとウルトラクリスマスツリー になります。キットにセットで入ってたフライングセブンは、 幾らおまけ的なアイテムとは言え腕と胴体の合わせ目が双方凸状態になっていたりと、そのまま作ったんじゃあんまりなので、継ぎ目も埋めたし腕と胴体もスムーズに繋げました。ウルトラホーク1号と同縮尺の3号を出してくれないかなハセガワさん。でもそうすると、マグマライザーとの大きさの関係の矛盾の問題が出てくるのだ。この件は今製作中の3号から発進するマグマライザーが完成、アップした時に解説するとしよう。

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