二代目轟天号/金星到着解説
この二代目轟天号の出てくる映画「惑星大戦争」は30年近く前の映画で、多くのお若い方はご存知ないと思いますのでちょっとだけ解説を。米国でスターウォーズが大ヒットし、日本での公開を前に東宝と東映の日本二大映画会社が「それSFだ!」と勢いに任せてそれぞれ「惑星大戦争」と「宇宙からのメッセージ」という作品を驚異的な短期間(二ヶ月!)で作り上げました。後者についてはまたそれ関連の作品を製作中ですので完成したその時に。「惑星大戦争」は製作前にスタッフが参考にスターウォーズを観に行ったそうですが、みな「学ぶべき所はなかった」と言ったそうです。確かになにも学んでません。まぁ特撮は日本独自のアナログ路線も個人的には好きなので良しとしますが、「映画そのものを学び直せや!」と突っ込みたい所が山盛りで、その手のマニアで集まって酒飲みながら観賞会をすると盛り上がる事請け合いです。若かりし頃の浅野ゆう子は敵の宇宙人に捕らえられると、なぜかエッチな格好にさせられて、むちむち太ももがたまりません。そしてなんと最後には無謀にも…、おっとこれ以上はネタバレになるのでビデオでも観てください。きっと最後には笑い疲れてこの映画の虜になっている事でしょう。ではメカの解説を。当時はどう見てもカッコよくは見えなかったこの二代目轟天号ですが、三十代後半からやけに気になりだしたものの初代轟天号ように色々なモデルはなく、唯一発売されていたクラウンのプラモは箱絵こそこれなのに、中身はまるで違うものという詐欺のような代物でした。そしてついに東方マシンクロニクルで発売された時は思わず爆笑し、すかさず購入しました。「キモかわいい」などと云う言葉が生まれたりする昨今、相反する二つの評価が同時に存在すると「魅力」となるのはSFメカにも有り得るようで、この二代目轟天号を「ダサかっこいい」と表現されていた方がいましたがまさしくそんなところでしょう。劇中、金星に到着したところでこの舷側のエンジンで金星の地表すれすれの所を進んで行く場面があります。このシチュエーションだけは公開当時にも好きだった場面だったので、今回このジオラマにて再現してみました。二代目轟天号はパーツの差し換えでリボルバー式艦載機発射口が開状態にも出来ます。また先端のドリルは着脱式でドリルミサイルになります。タミヤのディスプレイケースJに入れておりますが、偶然ぴったりサイズに出来上がってしまいました。金星土台(直径約12cm)。

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